REALFORCE新型R2が発売されたのは去年の10月でした。僕がそのころ使っていたキーボードはFILCOのMajestouch2の茶軸で、メカニカルキーボードと呼ばれるタイプです。一昨年の12月頃にキーボードへ飲み物をこぼしてしまって以来「4」キーの調子が悪かったので、新たに買い替えることを検討していました。REALFORCEシリーズ最新のR2が出たと聞いてかなり悩んだのですが、FPSゲームで遊ぶ際にどうしてもテンキーが邪魔に感じていたため、テンキーレスのものが欲しくて購入を見送っていました。
先日、ついにR2シリーズのテンキーレスモデルが登場し、販売開始されたので数日悩んだ末に静音APCモデルを購入しました。現在はそのキーボードでこの記事を執筆しています。
今使っているキーボードのレビューはもう少し使ってから別の記事として書きたいと思います。Twitterなどを通して記事の更新をお待ちいただければと思います。
REALFORCE R2は何が新しいのか
REALFORCE R2からAPC機能が搭載される機種が登場しました。APCはAcutuation Point Changerの略で、キースイッチがオンになる深さを「1.5mm, 2.2mm, 3mm」の3段階から選べる機能です。1.5mmに設定して一般的なキーボードよりも高速に入力ができるほか、誤入力しやすいキーを3mmに設定して打ち間違いを防ぐこともできます。また、APCモデルには主要キーの下に配置できるキースペーサーが付属しているため、キーの深さを調節できより早くキーを戻すことができます。
その他、スペースキーが80mmに延ばされるなどの細かな改良が施されています。いまRELAFORCEを購入するのであればR2シリーズがおすすめです。
モデル一覧
さて、REALFORCE R2シリーズのモデル比較をしていきます。まず、R2シリーズにはテンキーありとテンキーなしが存在しています。テンキーとは、キーボードの右端にある数字などのキーのことです。数字のキーが0~9まで10個あることからテンキーと呼ばれています。
テンキー分類の中で、標準、APC、静音、静音APCの四種類のモデルが存在しており、それぞれアイボリー(白)とブラックの2色が用意されています。モデルによっては色で仕様が異なるものもありますので、単純に好みの色で選ばないよう注意してください。
静音モデルはその名の通り標準モデルよりも静かな打鍵音が特徴で、特に高い音が抑制されています。とはいえ低い音は残っていてスコスコと音が鳴ります。静かなタイプ音が求められる環境だったり、低い打鍵音が心地よく感じる方におすすめです。
また、キー印字には昇華印刷とレーザー印刷の2種類があります。昇華印刷はレーザー印刷と比べ、使っていくうちにキー印字が消えにくくなっています。FPSゲームで使うとWASDキーの印字だけ薄くなっていくということがよくありますが、昇華印刷モデルであればそれが少なくなります。
テンキーあり
まずはテンキーありのモデルです。
REALFORCE (標準) | REALFORCE A (APC) | REALFORCE S (静音) | REALFORCE SA (静音APC) | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
色 | アイボリー | ブラック | アイボリー | ブラック | アイボリー | ブラック | アイボリー | ブラック |
キー数 | 112キー (4つの特殊キーを含む) | |||||||
キー印字 | 昇華印刷 | レーザー印刷 | 昇華印刷 | 昇華印刷 | 昇華印刷 | レーザー印刷 | 昇華印刷 | 昇華印刷 |
荷重 | 変荷重 30g/45g/55g | 45g | 変荷重 30g/45g/55g | 45g | 変荷重 30g/45g/55g | 45g | 30g | 30g |
参考価格 | 約19,000円 | 約25,400円 | 約24,000円 | 約26,500円 | ||||
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※参考価格は執筆時のAmazon価格
テンキーなし
続いてテンキーなしのモデルです。
REALFORCE TKL (標準) | REALFORCE TKL A (APC) | REALFORCE TKL S (静音) | REALFORCE TKL SA (静音APC) | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
色 | アイボリー | ブラック | アイボリー | ブラック | アイボリー | ブラック | アイボリー | ブラック |
キー数 | 91キー | |||||||
キー印字 | 昇華印刷 | レーザー印刷 | 昇華印刷 | 昇華印刷 | 昇華印刷 | レーザー印刷 | 昇華印刷 | 昇華印刷 |
荷重 | 変荷重 30g/45g/55g | 45g | 変荷重 30g/45g/55g | 45g | 変荷重 30g/45g/55g | 45g | 30g | 30g |
参考価格 | 約19,200円 | 約25,700円 | 約24,700円 | 約27,000円 | ||||
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※参考価格は執筆時のAmazon価格
REALFORCE R2の選び方
現在販売されているREALFORCE R2シリーズには先ほど紹介した16モデルが存在します。それぞれ仕様が異なっているため、単純に値段だけで選ばずに自分にあったものを選ぶべきだと思います。ここでは簡単なその選び方をご紹介します。
1. テンキーの有無
まずはテンキーが必要かどうか選びましょう。
テンキーがなくても数字はメイン部の数字キーで入力できますので、問題はありません。ただ、数値の入力を頻繁に行う場合、テンキーを利用した方が早く入力できるでしょう。とはいえ、文字を入力している途中で数値を入力する際は、テンキーに手を伸ばすよりも上部のメイン数字キーを利用した方が早く入力できるとも考えられます。
今使っているキーボードにテンキーが付いている場合、テンキーを頻繁に利用しているかどうか思い出すと決めやすいです。
また、FPSゲームプレイヤーであれば、テンキーがマウスの可動域を狭めるため、無い方が良いでしょう。
2. 静音性
次に静音が必要かどうか選びましょう。
静音モデルは非静音モデルに比べ、打鍵音の高音がかなり小さくなっています。非静音モデルはカタカタとなるのに対し、静音モデルはスコスコといった擬音があっているように感じます。
音に関しては実際に自分の耳で聴いた方がより良い判断ができるので、実際に店舗に行き試してみるのが良いでしょう。とはいえ、REALFORCEの展示を行っている店舗はごく一部であるため、なかなか試せないのも事実です。音に関しては、YouTubeなどで比較動画がアップロードされているので、それを観て確認するのも良いでしょう。
3. APCの有無
APCはキースイッチが反応する深さを変更できる機能です。キーボードをより自分好みにカスタマイズすることが可能です。ただ、必要となるシーンはほとんどないため、より自分の好みに寄せたいと考える人が選択すれば良いと思います。APCがあるだけで価格が数千円上がるのも悩みどころですね。
4. キー荷重
RELAFORCE R2では、3通りのキー荷重が用意されています。モデルを決める前に必ずこのキー荷重を確認しておきましょう。
「変荷重 30g/45g/55g」は、キーによって荷重が異なるモデルです。基本的には、ブラインドタッチした際に小指が担当するキー(A、Zなど)が30gとなっています。そのため、より疲れにくく打ち間違えのないタイピングが可能となります。ただ、FPSゲームでよく用いられる「WASD」キーは、Aキーだけ30gとなってしまい違和感を強く感じるといった報告もあります。変荷重は静音APCモデルを除くアイボリー色で採用されています。
「ALL 45g」は、すべてのキーが45g荷重となっているモデルです。メカニカルキーボードでいうと、茶軸や赤軸の荷重です(青軸は50g)。一般的な荷重で、親しみやすいものです。ALL 45gは静音APCモデルを除くブラック色で採用されています。
「ALL 30g」は、すべてのキーが30g荷重となっているモデルです。かなり軽いタッチなのが特徴です。少しの力で入力されてしまうため、慣れないうちはミスタッチが多いでしょう。ただ、慣れてしまえばより疲れないタイピングが可能となります。指をキーボードの上に乗せ、ちょっと力を入れるだけで入力されてしまうため注意が必要です。静音APCモデルでは色を問わずALL 30gか採用されています。
5. 色、印字
これまで見てきた4つの指標を通ると、ほとんどの場合色が決定されてしまうでしょう。ただ、キーボードの色は一番主張するものですし、自分のモチベーションにとっても大事な指標の一つです。どうしてもブラックが欲しければそれに伴って上の4つの指標を見つめなおすことも大事でしょう。また、色とともに印字も確認していきます。
アイボリーは白色とグレーを組み合わせた配色で、よくある昔のキーボードといった印象を受けます(あくまで僕のイメージですが)。印字はすべて昇華印刷で、黒い文字が消えることはほとんどないでしょう。
ブラックは全てのキーが黒色です。印字はAPC、静音APCモデルは黒色の昇華印刷、その他は金色のレーザー印刷です。黒色の昇華印刷は印字の視認がしにくく、どのキーが何のキーかまだ完全に覚えられていない人にはあまりおすすめできないものです。光が反射して白飛びしてしまいます。ですが、その分黒でまとまっていてスタイリッシュな外観です。金色のレーザー印刷はブラック色がいいけどまだ不安なキーがある人におすすめです。ただ、レーザー印刷なので、よく使うキーの印字が剥げてくることもあります。通常使用であれば数年印字は持つとは思いますが、特定のキーを何度も入力するゲームだったりで使う予定の場合、1年ほどで剥げてきてしまいます(経験談)。
どうでしょうか。希望のモデルは見つかりましたか?
REALFORCEシリーズは高価なキーボードですので、もう価格のことは気にせずに自分にあったモデルを選択することがおすすめです。一つに決まらなかったときは、価格を確認して考えるのも良いでしょう。
Amazonリンクは、先のモデル一覧に掲載されていますので、購入、もしくは価格の確認の際はご利用ください。